肺炎球菌ワクチンの補助的追加接種について
平成25年11月から、肺炎球菌ワクチンが新しいものに変更になりました。
肺炎球菌は、現在90種類以上の異なった型が存在します。
その中で、病気(特に髄膜炎などの重症感染症)の原因として多いものを選んでワクチンが作られています。
平成25年11月以前のワクチンは7種類の型に対するもの(PCV7)でしたが、11月以降導入されたワクチンは13種類と6種類の型が追加されたもの(PCV13)になりました。
PCV7接種開始してから、5歳未満の重症肺炎球菌感染症の発生数は髄膜炎に関しては70%程度、非髄膜炎(敗血症など)に関しては50%程度減少したとされています。
ただし、PCV7でカバーできている感染症の発生は著明に減少しましたが、現在報告される重症肺炎球菌感染症は当然のことながらPCV7でカバーしている型が減少し、カバーできていない型の発生比率が多くなっています。
非常にリスクが高い訳ではありませんが、PCV7でカバーしていない型(追加された6種類)による重症肺炎球菌感染症の予防を考え、平成25年11月までに肺炎球菌ワクチンの接種を終了しているお子さん(原則5歳未満)に対しての補助的追加接種(1回)が可能です。
自治体よっては費用補助をしているところもあるようですが、松戸市では今のところ補助はありませんので自費費用がかかります。
当院価格(平成26年4月以降)は、11250円です。