2012/05/09
ロタウイルスワクチン(Rotarix)の接種開始時期について
ロタウイルスワクチン(Rotarix)の接種期間は、生後6週から24週の間に4週間以上の間隔をあけて、2回接種(内服)を済ませることとなっています。
これだけで考えると、ぎりぎり生後20週に初回接種すればよいこととなりますが、平成24年4月に添付文書が改訂され「初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されている。」が追加されました。
この改訂は、「腸重積症」の発生を考慮したものです。
今のところ、ロタウイルスワクチン(ロタリックス)による「腸重積症」の発生頻度の増加は報告されていませんが、ワクチン接種の有無に関わらず、年齢が大きくなるのに伴い「腸重積症」の発生頻度が増えてきます。
また、
(1)生後15週未満での「腸重積症」発生は希である
(2)過去に「腸重積症」の発生との関連で中止になったロタワクチン(RotaShield)がある(ただし、このワクチンも生後12週までに初回接種した場合の「腸重積症」の発生はありませんでした)
(3)米国では、初回接種を「生後14週6日まで」と厳密に決めており、日本でも発売前の治験でも15週以降に初回接種を行っていない
などのことを考え、ロタウイルス接種受け付けは、原則初回接種を「生後14週6日まで」に出来る方に限らせて頂きます。
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