2013/03/27
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、小児期の細菌感染症「髄膜炎・菌血症・肺炎といった重篤な感染症から中耳炎・副鼻腔炎といった比較的身近な感染症」の主要な原因菌です。 肺炎球菌には90種類以上の種類(血清型)が存在しますが、今回の肺炎球菌ワクチンはその中の7種類の対するワクチンで、肺炎球菌による髄膜炎・肺炎・中耳炎の内約60〜70%程度をカバー出来ると考えられています。 *平成25年11月1日以降のワクチンは13種類に対するワクチンになっています。 肺炎球菌の抗生剤に対する耐性化が問題となっており、耐性菌に感染した場合非常に治療が困難になる場合もあり、ワクチンでの予防が重要です。 生後2ヶ月から接種可能で、DPT−IPV・Hib・ロタウイルスワクチン・B型肝炎ワクチンとの同時接種も可能です(DPT−IPVとの同時接種は生後3ヶ月以降からとなります)。 Hibと同様に低年齢ほど感染〜重症化のリスクが高いので、早い時期(生後2ヶ月)からの接種をお勧めします。
*高齢者の方が対象の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は、通常の小児への適応はなく、また2歳未満での接種効果は期待できない別のワクチンですので注意して下さい。
接種回数 <生後2ヶ月以上〜7ヶ月未満> <生後7ヶ月以上〜1歳未満> *上記初回2回ないし3回の接種は1歳までに済ませて下さい。 <1歳以上〜2歳未満> <2歳以上〜9歳未満>
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